マイナンバー、銀行悩ます「任意」

風速計 マイナンバー、銀行悩ます「任意」
2015/3/30 3:30 朝刊
 政府は2015年10月に通知が始まる社会保障と税の共通番号(マイナンバー)を18年から預貯金口座に「任意」でひも付けする方針だ。慎重だった銀行界は政府に押し切られた格好だが、今後は顧客にどこまでマイナンバーの登録を求めるか、運用面で頭を悩ますことになりそうだ。
 マイナンバーは12桁の番号で日本に住む全ての人に割り当てる。国や地方自治体は16年から個人の税金や社会保障の情報を番号で管理。行政効率を高め、徴税に役立てる。
 預貯金口座にも対応させれば、「税務調査がしやすくなる」と政府は考えたが、13年5月に成立した現行法では対象外だった。国内には個人口座が約10億もあり「事務処理が膨大で無理だ」との声が銀行界からあがったためだ。
 そこで政府は今年3月、任意で口座に適用し、銀行界に義務を負わせない形の法改正案を国会提出した。成立すれば、銀行は18年から顧客にマイナンバーの登録を求める。
 口座開設の用紙に番号を記載する欄を設け、既存顧客には来店時に登録を呼びかける。政府内では「登録しないと口座開設やネットバンキングが事実上できないようにすればいい」との強硬論もある。政府は21年以降の義務づけを検討するとしているが、それまでも「半強制」となる懸念が残る。
(F)

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