豊作サクランボ、値下がりせず  ふるさと納税需要で

日本経済新聞 夕刊 1面(1ページ)
2016/6/21 15:30
 旬を迎えたサクランボが豊作となった。だが消費地への入荷量が大きく増えても値下がりしていない。産地の好天や糖度の高い品種の収穫量が増えたほか、ふるさと納税の返礼品にサクランボを採用した一部の自治体に申し込みが急増したのも影響している。

 

 東京都中央卸売市場・大田市場の6月中旬時点の卸値は1キロ1790円前後。入荷が少なかった前年同時期並み。同市場の6月第3週(10~16日)の入荷量は1日平均65トンで前年同時期比1割多い。大阪市中央卸売市場・本場では6月上旬の入荷量が36トンと前年同時期比5割増えた。山形県産や山梨県産の卸値は、ほぼ前年並みの1キロ1500~1800円前後。

 

 大田市場は入荷量の8割が山形産で、2割近くが山梨産、ほかに福島産もある。東京都内のスーパーの小売価格も、1パック(200グラム)500円前後で変わらない。

 

 産地が天候に恵まれ甘みが強くなった。代表品種の「佐藤錦」だけでなく、日持ちする「紅秀峰(べにしゅうほう)」も売れている。紅秀峰は佐藤錦よりも甘く、山形県で作付面積が広がった。「紅秀峰の増加がサクランボ人気を高めている」(寒河江市さくらんぼ観光課)との声もある。

 

 山形県の自治体は相次いでふるさと納税の返礼品にサクランボを採用した。東根市は昨年11月から今年6月までの申込件数が前年の3倍に増えた。

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