酒税115億円返還請求 サッポロ、国税当局に
極ゼロ、第三のビール「確証得た」
2015/1/31 3:39 朝刊
サッポロビールが昨年納めた酒税115億円について、国税当局に返還を求めたことが30日、わかった。過去に販売したビール系飲料「極ゼロ」が、税率の低い第三のビールと国税当局に認められない可能性が出たため、酒税の差額を自主納付していた。その後の社内調査で第三のビールだったと確証を得られたとして、1月下旬に返還を申し入れた。
サッポロビールが再発売した発泡酒「極ゼロ」
サッポロは2013年6月に極ゼロを第三のビールとして発売した。昨年1月、国税当局から「第三のビールに該当しない可能性がある」として製法の照会を受け、同社はいったん販売を中止した。現在は製法を見直し、第三のビールより税率が高い発泡酒として販売している。
国税当局は当時の極ゼロの原料や製法について調査するとみられる。