竹中工務店:4年間で1.5億円所得隠し…大阪国税指摘 – 毎日新聞

 大手ゼネコン「竹中工務店」(大阪市中央区)が大阪国税局の税務調査を受け、2013年12月期までの4年間で約1億5000万円の所得隠しを指摘されたことが分かった。利益率が低い工事の経費を、利益が十分に出ている工事に付け替えることで所得を圧縮していたと認定された。他に経理ミスもあり、申告漏れの総額は約6億円、重加算税や消費税の計上漏れを含めた追徴税額は約5億円に上るという。

 関係者によると、竹中工務店は受注した一部の建設工事で鉄筋などの資材を水増し発注していた疑いがあったという。こうした水増し発注によって仕入れた余分な資材については、別の工事の資材として流用していた。
 建設工事は発注元との交渉によって、利益が十分に見込めるものがある一方、赤字が予想される予算を組んで契約することがあるとされる。竹中工務店は利益率が高い工事で資材を水増し発注することで、その工事単体の利益を圧縮していた。さらに、水増し発注分の資材を、予算が厳しい別の建設工事に回すことで利益を調整していたとみられる。他に工事の経費を本来よりも過大に計上していたケースも見つかった。
 工事ごとに申告時期が異なるため、国税局はこうした「利益調整」によって計約1億5000万円の利益が圧縮されたと認定。そして、こうした経理操作は所得の仮装・隠蔽(いんぺい)を伴う悪質な所得隠しと判断した模様だ。他に経費の計上方法を誤った経理ミスなどがあり、国税局は約4億5000万円の申告漏れを指摘したとみられる。
 竹中工務店は1610年創業で資本金500億円。14年12月期の連結売上高は約1兆1500億円、経常利益は約380億円。竹中工務店は「税務調査の内容についてはコメントを差し控える」としている。【向畑泰司】

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