◇エコカー補助金の経理処理について

(Update:H22.1.7)
 エコカーの補助金は、最初の登録から13年に達した古い車を廃車して、一定の環境性能を有する新車を購入した場合等において
  普通車・・・・250千円、軽自動車・・・・125千円
  トラックやバス等については、小型・・・・400千円、中型・・・・800千円、大型・・・・1,800千円の補助を受けられるというものですが、この補助金を受けた場合の経理処理についてはどのように取り扱われますか。


 エコカーの補助金の経理処理は、直接減額方式(損金経理により帳簿価額を直接減額する)により記載しています。
  また、減価償却の取扱いを付け加えました。 (Update:H22.2.10)


1 個人(事業者)の経理処理   
  補助金のうち、その固定資産の取得または改良に充てた部分の金額に相当する金額は、収入金額に算入しないとされています(所法42①)。
  また、減価償却資産の償却費の計算に当たっては、取得等の金額からこの収入金額に算入しないとした金額を控除した金額をもって取得したものとみなすこととしています(令90)。


【計算例】
  国等から交付を受けた補助金・・・・300千円、エコカーの取得代金・・・・1,800千円の場合の計算例
  (A) 補助金に係る収入金額
  300千円(補助金)<1,800千円(取得代金) → 0円(補助金に係る収入金額)
  (B) 固定資産取得費
  1,800千円(取得代金)-300千円(補助金)=1,500千円(固定資産の取得費)


(1) 車両の購入と補助金の受取りが同じ年の場合 
車両購入時 
(借)車両 1,800
(借)仮払消費税 90
    (貸)現預金 1,890   

★補助金受取時 
(借)預金 300
     (貸)補助金収入 300
(借)補助金収入 300
    (貸)車両 300

★減価償却
(借)減価償却費 200
    (貸)車両 200
 減価償却費=(1,800(車両の取得価額)-300(補助金の額))×0.200(定額法)×8(月)/12=200


(2) 補助金の受取りが翌年以降となる場合 
★車両購入年分  
(借)車両 1,800
(借)仮払消費税 90
    (貸)現預金 1,890

★減価償却 
(借)減価償却費 240
    (貸)車両 240  
 減価償却費=1,800(車両の取得価額)×0.200(定額法)×8(月)/12=240
  車両の帳簿価額=1,800-240=1,560


★翌年 (補助金受取年分)
(借)預金 300
    (貸)補助金収入 300
(借)補助金収入 260 (注1)
    (貸)車両 260

★減価償却 
(借)減価償却費 300
    (貸)車両 300
 (注1) 補助金収入=300(補助金の額)×1,560(車両の帳簿価額)÷1,800(車両の取得価額)=260
  減価償却費=(1,800(車両の取得価額)-300(補助金の額))×0.200(定額法)×12(月)/12=300


 2 個人(事業者以外)の場合
 事業をされていない個人の方が受取った補助金は、一時所得になるものと思われます。一時所得とは、臨時偶発的なもので対価性がない●生命保険の一時金や満期返戻金●賞金や懸賞当選金、競馬、競輪等の払戻金などがあります。
  これらのものを合算して50万円以上になると一時所得として申告する必要が生じます。
 (一時所得の合計額ー500,000円)×0.5=所得金額


 3 法人の場合
   法人の場合は、何でも収入が原則となしますが、国庫補助金で取得した固定資産は補助金の範囲内で固定資産の圧縮記帳が認められます(法法42①)。
  経理処理には、3つの方法がありますが、●損金経理により帳簿価額を直接減額する方法によっています。  
  なお、圧縮記帳が認められるためには、別表13(1)国庫補助金等で取得した固定資産等の圧縮額等の損金算入に関する明細書を申告書に添付する必要があります。


  (1) 車両の購入と補助金の受取りが同じ年度の場合 
★車両購入時 
(借)車両 1,800
(借)仮払消費税 90 
    (貸)現預金 1,890

★補助金受取時
(借)預金 300
(借)車両圧縮損 300
    (貸)補助金収入 300
    (貸)車両 300

★減価償却
(借)減価償却費 500
    (貸)車両 500
  減価償却費=(1,800(車両の取得価額)-300(車両圧縮損))×0.500(定率法)×8(月)/12=500


  (2) 補助金の受取りが次年度以降となる場合 
★車両購入事業年度  
(借)車両 1,800
(借)仮払消費税 90
    (貸)現預金 1,890
 
★減価償却
(借)減価償却費 600
    (貸)車両 600 
  減価償却費=1,800(車両の取得価額)×0.500(定率法)×8(月)/12=600
  車両の帳簿価額=1,800-600=1,200


★次年度 (補助金受取事業年度)
(借)預金 300
(借)車両圧縮損 200 (注2)
    (貸)補助金収入 300
    (貸)車両 200

★減価償却
(借)減価償却費 500
    (貸)車両 500 
 (注2) 車両圧縮損(限度額)=1,200(車両の帳簿価額)×300(補助金の額)÷1,800(車両の取得価額)=200
  減価償却費=(1,200(車両の帳簿価額)-200(車両圧縮損))×0.500(定率法)×12(月)/12=500 


 

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